プロジェクトの協力者・支援者として「名古屋市養蜂組合(養蜂への協力)」「丸の内地区内の幼稚園・学校(花壇の提供、花植え)」「丸の内にゆかりのある食品関係(採れたハチミツを使っての商品化)」などがあり、地域社会も積極的に活動に参加しています。
CO2削減など地球環境の保全は世界的な重要課題であり、今や国を挙げて取り組むべき事柄となっています。生物の多様性の保全についても国際的な議論がなされている最中の2010年10月、名古屋において生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)が開催されます。マルハチ・プロジェクトは、このイベント開催地である名古屋の市民や企業が生物や自然について関心を持ち、一層の理解を深める好機と捉え、会として積極的に発信して行くに至りました。
生物の多様性に関する条約「生物多様性条約」は、ラムサール条約やワシントン条約などの特定の地域、種の保全の取り組みだけでは生物多様性の保全を図ることができないとの認識から、新たな包括的な取り組みとして提案されました。
▼条約の3つの目的
- 地球上の多様な生物をその生息環境とともに保全すること
- 生物資源を持続可能であるように利用すること
- 遺伝資源の利用から生じる利益を公正かつ衡平に配分すること
農作物の受粉結実の6割近くに関与するといわれるミツバチですが、その有用性については意外にも知られていません。近年、ミツバチは世界的な減少傾向にあり、マルハチ・プロジェクトはその原因と対策を考えるための動機付けや、食生活への関わりを意識するモデルにしていきたいと考えています。また、日本の在来種であるニホンミツバチの飼育も試み、生態系保全について考える機会にしたいとも考えています。
愛知県は我が国近代養蜂発祥の地のひとつで、昭和60年にはアジアで初めての国際養蜂会議が名古屋市で開催された歴史ある地です。「丸の内」は都心にありながらミツバチの蜜源となる木々花々が成育する久屋大通公園や名城公園が比較的近くにあります。また名古屋市役所、愛知県庁をはじめとする官公庁エリアに近接しており、まさしく名古屋の中心部としてロケーションに恵まれ、注目を集めています。
ラベイユは2010年7月に「マルハチ・プロジェクト」の拠点である名古屋市中区丸の内のビル屋上で行われている養蜂場を見学させて頂き、都市でも元気なミツバチを見る事ができました。そこでミツバチの世話をする方達から都市やミツバチ(生物)や自然に対する想いに触れ、また「マルハチ・プロジェクト」の理念がラベイユの想いと共通する部分が多いことから、販売を通して活動を支援させていただく事にしました。
ラベイユでは人々がはちみつを生活に取り入れることで2つの良いことがあると考えています。一つ目は「若い人からお年寄りまで健康になること」。二つ目は「花が増え、自然環境が良くなること」です。はちみつの需要が今の10倍になれば、養蜂家も増え、花畑も増え、はちみつが採れる自然環境にも興味を持ってもらうことで、きれいな花が咲く原風景も復活し、日本の自然環境が良くなると信じています。「マルハチ・プロジェクト」のような夢のあるプロジェクトが日本全国に増えることで都市や住宅街でも人間と自然が共生できる世界が実現され、子供達への身近な教材として提供されることで社会教育にも繋がり、日本の環境改善に良い流れができると考えています。